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【『ノモンハン : 見下ろす神、地を這う神』 第九十八回】 [ノモンハン考]

☆明けましておめでとう御座います^^

 今年は、ノモンハン事件70周年です。

 私は、昨日、元日に、靖国神社に御参りしてきました。

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 いつもは、家族の健康や、早く結婚できますように…、日本を見守ってください…、などとも、併せて祈るのだが、今年は、これだけでした。

  「ノモンハンの事実を描かせてください」

 なるべく、このブログに力を注ぐので、皆さん、どうかお力添えを!

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   ◇   ◇

 第三十三柱 陸軍上等兵 <石毛 信次>

    「工機兵たる身を進んで戦闘に参加」

 石下一等兵は、八月上旬明石部隊に従つて出動、工機兵として修理班に配属され、中隊の車輛整備に寝食を忘れて努力した。

 隊は、十六日以来、ウズル水附近に進出同地の警備に当つてゐたが、二十二日朝九時頃、突如ハルハ河を渡河越境せる敵歩兵五六百、戦車五十余両の襲撃を受けた。

 折から我が第一線を守備してゐた小隊は、増援間に合はず、少数を以て鋭意反撃を加へたが、敵機械化部隊の猛撃はいよいよ激しく小隊の悪戦苦闘はその極に達した。

 当時同隊に在つて車輛整備に従事してゐた石毛一等兵は、この有様を見て憤激の血を湧かした。身は工機兵であつたが、率先志願して長保分隊に投じ、銃を執つて第一線の戦闘に参加した。

 激闘四時間、勇猛果敢な皇軍の反撃に阻まれて進み兼ねてゐた敵は、突如多数を頼んで鉄壁を誇る戦車群を先頭に猛攻撃を開始して来た。先頭の敵戦車は、見る見る分隊陣地十五六米の間に肉迫、戦車砲機関銃口から一斉に火を吐いて一挙に我が陣地を蹂躙せんとした。

 この時、陣頭に起つて奮戦してゐた石毛一等兵は、のしかかるやうに迫つて来た憎い敵戦車を、ぐつと睨みつけ、兼ねて容易の火炎瓶を鷲摑みにして立上がり、敵前に躍り出したかと思ふと、敵の巨体目がけて発止! と、叩きつけた。

 戦車が猛炎に包まれたと同時である。石毛一等兵の身体も、敵戦車砲弾を真向から浴びて、ぱつと飛び散る肉弾の華、国境の草原を鮮血に染めて、見るも壮烈に戦死を遂げたのであつた。

 その身は工機兵たるに拘はらず、機に臨み進んで死地に赴いた熾烈果敢なる戦闘精神は、天晴れ武人の亀鑑と云ふべきである。

   ◇   ◇

 今年も、英霊達の活躍を見守ってください。

                                             (2009/01/02)
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Bruxelles

ノモンハンの真実をしっかり書いてください。
こちらのブログにリンクを貼らせていただきました。
by Bruxelles (2009-02-03 12:48) 

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